沖縄の怪談「てくてくー」


約30年前、当時通っていた沖縄市立美東小学校周辺には「てくてくー」という幽霊が出ました。
僕は見たことありませんが一個上の先輩が見たと言ってました。
見たどころかいつぞやの夜追いかけられたとの事。
超絶ビビりの僕はいつ出くわすか毎日ビクビクしてました。
そんな「てくてくー」誕生秘話を書いていきたいと思います。
もちろん聞いた話です。
戦後間もなくの事。
ある日の放課後、美東小学校の校庭で生徒が1人で遊んでいると、突然「かまかまー」という幽霊が出現!
こいつは両手に鎌を持ってて超危険!
逃げる間も無く生徒は腰からバッサリ上半身と下半身に切断されてしまったのです。
その上半身が「てくてくー」となって学校周辺をうろつくようになったわけです。 
と、ここまで読んで「それってテケテケのパクリだろ!」と思った方、逆です。
沖縄の我が母校沖縄市立美東小学校で誕生したてくてくーの話が日本全土に広まっていく途中で訛って「テケテケ」に変化したのです(多分)。
で、忘れちゃいけない下半身、こっちは同時に「くてくてー」という幽霊になったそうで、同じく学校周辺をうろついており、たまにてくてくーとバッタリ出くわすと、合体して消えるそうです。
以上が沖縄の幽霊てくてくーの話ですが、不思議な事にこの話を知っている同級生は1人もいません。
さらに「てくてくー」や「かまかまー」などのワードでググっても上のような話は一切出てきませんし、「沖縄」というワードを絡めても同様に何も見つかりません。
この話を僕が創作したのであれば説明がつきますが、誓ってそのような事はありませんし、確かに小学生の頃にこの話は皆が知っている話だったのです。
皆さんはマンデラエフェクトという言葉をご存知でしょうか。

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もしかすると僕はてくてくーの存在する平行世界の住人なのかもしれません。

以上、本当にあった沖縄の怖い話でした。