数年前、弐代目米八そばである私が神奈川県に住んでいたころの話。
友人のAくん(一緒に上京した小学校以来の友人)の家で昼間っから酒を飲みまくり、たわいもない話に花を咲かせていたところ、なぜか沖縄のお墓の話になりました。
沖縄のお墓はご存じの方も多いとは思いますが、亀甲墓、もしくは破風墓と呼ばれるものが主流です。
一般的な墓地になじみのない沖縄の田舎もんは、あの理路整然とした墓群をみると「すげー!!テレビで観た事ある!!!」なんて少なからず思うものなのです。
酔っていた我々は、A君の家の近くにある墓地(川崎の某ザクロ系神社)を見学に行こうという事になりました。
時間は13時頃だったと思います。
墓地に足を踏み入れ、しばらく言葉もなくお墓を見学。
そこでふと卒塔婆に目がとまりました。
沖縄ではほとんど見かける事がありません。
初めて間近でみる卒塔婆に我々は「漢字がかっこいい」「デザインがイケてる」等々興奮気味に感想をくっちゃべっていました。
そのイケてる卒塔婆が大量に立てかけられている一角を弐代目米八そばである私が発見。
しばらく眺めていましたが、ある一本の卒塔婆が斜めに倒れかけている事に気付きました。
何の気なしにその卒塔婆を真っすぐに立て直したところ・・・
ガタガタガタガタ・・・・
なんと墓地内にある全ての卒塔婆が音を立てて揺れだしたのです。
風は全く吹いていませんでした。
Aくんと顔をあわせ、
「やべーな・・・」
とお互いつぶやいた後、「すんません、すんません!」と心の中で叫びながらあわてて墓地を後にしました。
後で知った事ですが、卒塔婆っつーのはさわっちゃいけないらしーですね。
本当に罰当たりな事をしたもんだと反省したものです。
みなさんも酔っ払って墓地散策などとふざけた行為は決して行わないようご注意ください。
以上、本当にあった話でした。
それでは本日も皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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